中島研究室/Nakashima Lab.

(人工知能第四研究室)
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研究内容

プラットフォームCollaboTrayと協調作業支援インタフェースデザイン

 CollaboTrayは,シングルユーザ用アプリケーションをそのままマルチユーザ対応可能な アプリケーションへと多態化するプラットフォームである.OSとアプリケーション間に介在して, イベントとイメージ情報をやり取りする仕組みより成る.これを基盤に,ネットワークを介した 協調作業が必須となる時代に,シングルユーザ用, マルチユーザ用といったアプリケーションの形態の違いをなくし, チームワークにおけるインタフェースに関する知見を求める. 近年普及中のマルチタッチディスプレイを取り囲んで, 複数の利用者が円滑に操作できる仕組みも実現し, 新しい作業環境の構築も目指す. ColloboTray *CollaboTrayを用いたマルチタッチディスプレイでの協調作業

タブレット端末を用いたデータ入力システムのためのインタフェースデザイン

 高齢者や障がい者が,コミュニケーションやトレーニングのツールとしてPCをうまく活用できれば, 社会生活を送る上で非常に役立つと言える.高齢者や障がい者にとって,PCの利用を阻害する主要因の一つは, キーボードやマウスからなるインタフェースである.本研究では,近年普及が進むタブレット端末を活用し, 利用者にとって分かり易い方法で,簡単にPCを操作できるようにするインタフェースシステムの開発を目指している. 想定する利用者の意見を取り入れながらインタフェースデザインの改修を繰り返しつつ,利用しやすいシステムの構築を目指す. ColloboTray *T4: Two-tab based user interface system using a Touchscreen Tablet device

大量の文書画像を対象にした円滑なブラウジングを提供するインタフェースデザイン

 歴史的文書をディジタル画像化しアーカイブとして整備することは, 一般への公開のみならず学術的研究を進める上でも重要となる. できるだけ多くの文書が多くの人の目に触れることで,新しい発見がもたらされる可能性があるが, そのための表示方法には工夫を要する.本研究では, 字体の古さや不鮮明さによって機械によるテキスト抽出が難しい文書画像を対象にしたアーカイブにおいて, 大量の文書画像の効果的なブラウジングを提供するインタフェースデザインを行っている. これまでに,大分県立図書館が所蔵するマイクロフィルム上の新聞記事の画像を元に, ブラウジングによる新聞記事探索の利便性を向上させた新聞記事アーカイブシステムKENBUNの構築を行ってきた. 過去の時間を年,月,日と区切ったり,新聞紙面を段組みにそって空間として捉えたりする, 人間の知識を利用して,利用者が新聞記事を眺め回しながら望むものを容易に探索できる. アーカイブ利用者による注釈の付加(ソーシャルタギング)を支援する仕組みも実現し, さらに大量の文書画像を対象とした円滑なズーミングの仕組みを構築して, ビックデータのブラウジングから,新たな発見を支援するインタフェースデザインについて勘案する. ColloboTray *KENBUN ver.2 の初期画面

ウェブキュレーションのためのパーシャルブックマーク

 ウェブ上の情報は,生活,時事情報や学術情報など多岐にわたり,時間的,空間的に取得が容易な上に, 更新性が高い点において従来の情報源と大きく異なる.一方で,量の多さは情報洪水とも呼ばれ, 必要な情報が見つけにくいといった問題がある.ウェブキュレーションは,誰かにとって必要な情報を必要なだけ収集し, 後のアクセスや他者との共有が容易なように組織化する行為を指す.ソーシャルブックマークやSNSなどは, その実現例の代表的なものともいえる.本研究では,HTMLなど構造化文書で提供されるウェブ上の情報を, 従来の方法のように文書構造に依存せず,必要な部分コンテンツだけを収集し,さらにハイパーテキストとして組織化して, 他者との共有を可能にするパーシャルブックマークの実現を目指している. ハイパーテキストの利点でもある再配布時の著作権問題も回避して,真の“Transclusion”の実現を目指す. ColloboTray * Partial Bookmarking: A Structure-independent Mechanism of Transclusion for a Portion of any Web Page (Poster at ACM UIST 2016)

パスファインダーと連動した図書館内ARベースナビゲーションシステム

 パスファインダーは,特定のテーマについての情報源やその調べ方を分かりやすく提示し, 初学者自らが進んで学習を行えるようにする,図書館の情報発信ツールである. 近年の大学図書館では,職員とともに授業を担当する教員が協調して作成されるが, 多くのパスファインダーを作成するには手間がかかる. 本研究では,ウェブ上の情報源をうまく活用する仕組みを実現しながら, パスファインダーを容易に作成できる作成支援システムを実現する. また,パスファインダーと連携して,必要な書籍の図書館内での配架場所を, AR(拡張現実感)技術を利用してスマートフォン上でナビゲーションするシステムの構築を目指し, あわせて図書館における利用者の行動解析をもとに情報探索行動の解析を行う. ColloboTray * BLEビーコンを用いた初学者向けARベース図書館内ナビゲーションシステム( 2016年電気・情報関連学会九州支部連合大会講演集より)